不在

エル プラネタの不在のレビュー・感想・評価

エル プラネタ(2021年製作の映画)
3.8
いわゆる"映える"映像を強く打ち出し、この映画の持つ、人間は所詮外面だけしか見ていないというメッセージを強調する。
つまりここで取り扱われる貧困問題には目を覆い、「白黒のオシャレ映画」として消費する事と、SNSの投稿や着てる服だけで人を判断する事は同じことなのだ。
そして、着飾れば着飾るほど中身は見えなくなる。

この映画は"着飾る"絵作りを優先するあまり、それとコントラストになるべき人の内面、問題提起の部分がややないがしろにされている。
それすら深刻な問題もオシャレなフィルターに覆い隠されてはっきりと見えないということか。
そして結局は内容よりも映像が好きだったから採点を甘くする自分がいる。
不在

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