シズヲ

プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章のシズヲのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

超弩級兵器、ケイバーライト爆弾出現!!!!何だこの威力!!!?ケイバーライト爆弾という直球すぎるネーミング、スチパン世界観であることを考慮してもヤバすぎる過剰火力ぶりなど、はっきり言ってかなり荒唐無稽な代物なので凄い。とはいえこの胡乱な物体はどうにも話を盛り上げるためにフックに過ぎず、本題はあからさまに王族間の覇権争いの方である。プリプリはTV版でも渋い駆け引きと娯楽系スパイアクションの間を行き来していただけに、こういう奇怪なギミックが出てきても絶妙なバランス感覚で話に落とし込んでくれるのが良い。

ケイバーライト爆弾やクソデカ演劇ドラゴンなどのド派手なガジェットは出てくるし、インディアン暗殺者という超絶フィジカル強者との対決も描かれるけど、トータルでは第1章以上に繋ぎ回をやっていた印象。前回は最初から最後まで一貫してビショップとの対峙だったし、今回に関しては王国絡みの顔見せとラストの引き(此処から先の山場への布石)が肝だった感。それでも美少女スパイアクションとして面白さはTV版からきっちり引き継がれているし、アクションとサスペンスを絡めながら適度なケレン味で進んでいくので、本作も十分に楽しい。部屋に仕掛けられた爆弾トラップに白鳩の三人がそれぞれ気付く下りやドロシーが長身拳銃で狙い撃ちする場面など、要所要所での見せ場もスマートで相変わらず良い。ただスタッフお気に入りらしいフランキー、わざわざそんな引っ張るようなキャラかなあと思わないでもない。

あとインディアン暗殺者で思ったけどこの世界の英国(というかアルビオン王国)、空中艦隊を抱えて覇権国家になっている上に王族が“新大陸の総督”やっているらしいのでアメリカは19世紀に入っても植民地状態なのだろうか。
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