本日の一本。
冒頭の木っ端微塵にされる香港国際空港が実は一番のお気に入り。ここでグッと心を掴まされる。CGだと分かっていてもクオリティの高さによって心がキュッとなる素晴らしい出来栄えだ。
主人公の爆弾処理の専門家という生い立ちから絶望的な負傷、そこからの見事なカムバックと共感性が高く見てて観客を飽きさせない。そこから一転して追う追われるのジェイソン・ボーンムービーとなり、逃走劇の果に明かされる衝撃の真実とストーリー面でも文句なし。真実を知った主人公は開幕の核爆波を阻止するために動き出す。ホントに最初から最後までエンタメしています。
欠点は中国映画特有のぶつ切り感。先程のジェイソン・ボーンなら話が途切れる事無くレールがずっと続いているのでシームレスに映画にのめり込める。しかしこの映画は場面転換が露骨でチャプターが終わる事に列車の乗換えを強いられる。30分毎に荷物纏めて向かい側のホームに停車している列車に乗るのは面倒で、本作はそんな印象を受けた。（例として正しいか怪しいが、横浜線の東神奈川行きのような感覚だろうか。乗換えれば行けるんだけどお前に横浜駅まで行って欲しいんだが！って感じか）つまり回りくどくてシチュエーションありきでシーンのツギハギが甘いということ。
とはいえ、作品の出来の良さを鑑みればそれは些細な問題だし面白いものは面白いので、中国映画なんて、と敬遠せずに観てみてはいかがだろうか。
