スクリーン永野

偶然と想像のスクリーン永野のレビュー・感想・評価

偶然と想像(2021年製作の映画)
4.1
切れ味抜群な間接的ユーモア✨

直接的な映像表現は無くても【想像】は出来る。そうゆう解釈でいいのかな(笑)💦
第二話の『扉は開けたままで』は、特に【想像】の部分が凄かった。森郁月さんが小説を音読するシーンはどうにかなりそうで…💦
素っ裸のラブシーンよりも数倍官能的なシーンでした。そして、それを以外なリアクションで答える渋川清彦さんがまた興味深い。もう何らかのプレイじゃん❗と。
お互いの気持ちが分かってからの会話がまた可笑しくて、つい笑ってしまいました。
お互いの気持ちが分かったからこそ訪れるラストは、何とも言えない気持ちに…。その後を観たいと思うこの気持ちもまた【想像】という事なのかなぁ〜と。
第一話の『魔法(よりもっと不確か)』は【偶然】が作り出すストーリーでした。古川琴音さんが演じたキャラは2021年ダントツで嫌いなキャラでした。嫌いと言うと誤解を受けるが、フィクションの世界では最高の褒め言葉。個人的ですが💦
あんな嫌なキャラを創り出した時点で濱口監督の勝ちです。私だけかも知れないが、実はこの話に出てくるキャラ全員嫌いでした(笑)。それでもダントツ光る古川さんのキャラに、その後を【想像】しちゃいました。
第三話の『もう一度』は、入りは【偶然】だが、真相が分かってからのストーリーは以外なモノでした。もはや咀嚼し切れてない💦が、心地が良く不思議な気分。エンディングを終えた今…整っている。

それでもちょっと苦手なのは、セリフを棒読みさせる演出。濱口監督のこだわりなのかも知れないが、個人的にはノイズになっていた💦
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