この世界は、まったくの偶然で、
別様の世界に変化しうる。
メイヤスーの『有限性の後で―偶然性の必然性についての試論』の帯の言葉。
偶然と想像。
「偶然」が3作のテーマ。
1話目の芽衣子とつぐみのタクシー内での会話も監督が隣のテーブルに座った女子2人の話からその男性が一方の元彼だったらと想像したものらしい。
和明の部下が戻ってこなかったら、
別様の世界だった。それも偶然。
濱口作品を見るたびに言っているが、
私は濱口作品が盲目的に好きだ。
贔屓目で見てしまう。
そして芽衣子が和明に放ったあの一言。
男性として言われたら辛すぎる。