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偶然と想像のmasaのレビュー・感想・評価

偶然と想像(2021年製作の映画)
3.7
この監督は独特のセンス、魅せる力がありますね。気が付いたらテンポのいい会話劇に引き込まれていました。

かつての恋人に親友が思いを寄せていることを知った女性を筆頭に、偶然と想像をテーマにした三つの物語。3話のオムニバス。濱口竜介監督。
ヘアメイクアーティストである親友のつぐみ(玄理)から好きな男がいると聞かされた、モデルの芽衣子(古川琴音)。だが、その男が元恋人の和明(中島歩)だと知る(第1話『魔法(よりもっと不確か)』)。
芥川賞を受賞した大学教授・瀬川(渋川清彦)に落第させられた大学生・佐々木(甲斐翔真)は、復讐(ふくしゅう)を企てる(第2話『扉は開けたままで』)。
高校時代の友人である夏子(占部房子)とあや(河井青葉)が、20年ぶりに仙台で再会。当時のことで盛り上がるが、徐々にすれ違っていく(第3話『もう一度』)。

特に第2話の『扉を開けたままで』がエロチックで哲学的で好きだった。
ほぼ会話劇だけで、興味深いオムニバス3話、飽きずにさらりと観れた。

脚本、演出、出演者とも非常に高くレベルが高い。

しかし、やけにこの監督は評価が高く、この作品も良かったですが、自分は『ドライブマイカー』の方がはまった。
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