「驚きと戸惑いの映画体験」
ドライブマイカーも良かった。でもこの作品も素晴らしいです。感嘆。
短編3話、どの作品も面白い、「戸惑い」の感覚が失速しないのです。右肩上がりなのです。3話目を観終わったら、あれ?1話目どんな話だっけ?みたいな(私がボケてるだけかも)
偶然、思ってもみなかったことが突然あらわれる。どう対処しよう、直感で動くべきか、よく考えるべきか、いろいろ想像してみる。痛い目に合うかもしれない、虚しくなるかもしれない、「驚き」が待っているかもしれない。
人ってなんだろう、目の前で「何かが動く」のを心のどこかで待っているのかな。確かめたい、驚きたい、感激したい、自分を見つめなおしたい、すごい、この作品にすべてあります。
2話目の森さんの朗読と渋川さんの表情、3話目の川井青葉さん占部房子さんの横顔と「もう一度」の会話、絶品。
上映前の監督のコメント(映像)「好きなことをやりました」、いやいやそれだけではないでしょう。年末にこの至福、感謝。