元々2021年の12月に公開された今作ですが、3/4から全国で拡大公開というこのタイミングでやっときちんと自分なりにレビューを書く事ができました。
しっかりまとめて書きたかったのでnoteにて。
長いですがよろしければ下記より。
https://note.com/marry_e_n_t/n/n2d77030c2258
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少しだけnoteには書かなかったお話を。
濱口竜介という監督はある意味とても恐ろしい。
素晴らしい監督の演出というのは役者の良さを100%引き出すが、彼は違う。
彼の演出は役者自身の人間そのものを100%引き出す。引き出すというか引きずり出すというか。
役者として、人間としての“器”みたいなものが試される。
空っぽの人はどれだけテクニックがあっても、それがスクリーンに映し出される。
そーいう意味でもやはり彼のアプローチは演劇的な匂いがする。
個人的には第一話がとっても好みでした。
もちろん全部良いけど。
古川琴音がとにかく素晴らしい。
でも映画を観た人と「私は第一話が好き!」「いや第三話が良いと思った!」ってみんなで語り合えるのがまたこの作品の素晴らしさだと思う。
これは濱口監督がかけた魔法なんだ、きっとね。
2022-28