1話目
タクシーの中での女性二人の会話。延々と続く恋バナ。濱口監督は人をよく見て、観察したことを記憶しているのではないかと思ってしまう。
この話は古川琴音が、元カレと話すシーンが、自分なら心がとても弱いので、耐えきれないだろうと思うような言葉で、辛かった。
2話目が一番好きかな。
うろ覚えだけれど、
「常識の外で考えることが出来る人」だと、教授が森 郁月に言った言葉や、
「生きているだけで嫌われることもある。
社会の物差しに自分を測らせることを拒んで下さい。抵抗してください。
あなたはあなたの価値を抱き締めてあげなくてはなりません。
そうして守られたものだけが、思いもよらず誰かと繋がり、誰かを励ます事があるからです。」
「でも,先生は世間から認められたからそう言えるのでしょう。」
「そうかもしれません。だから賞(芥川賞)を獲る前にお話ししたかった。でも賞を獲らなかったらお話しも出来なかった。」
という会話が印象に残った。
3話目(故郷に戻った際に、20年ぶりにエスカレーターで再会する女性二人の話)
途中、「えっ」と思って、最後、優しい気持ちになれた。
全7話を予定しているらしいので、早く続きを観たい。