強い対話性が印象的。話題や場の空気に飲まれず、その時に自分が思っていることをそのまま言うことができたらどれほど良いか。自分自身の一瞬の感情を理性で感知して、そのまま言葉にしている感じ。
感情→行動→感情→行動みたいな前進のサイクルが、全く予想もしていないような外部からの事象によって抑制されたり方向転換せざるを得なくなった時のあの感覚。その事象が稀である(偶然である)場合の飛躍のおもしろさと強引さ。偶然のブレンド具合が絶妙。
上記のような前進のサイクルが徹底されているからか、本来生活の大部分を占めるはずの、予定や習慣といった理由でその時その場にいる場面がほとんどない。後から思い出した時に、その時その場にいたこと自体が魔法のような、生活と断絶されているような経験に感じるであろう場面ばかり。
笑えるのがありがたい。側から見たらファニーな状態も当人にとっては真面目な問題で、ユーモアというのはそうあるべきなのだと思う。
3つの物語のなかでは、断然1つ目の物語が好み。最後のズームインカッコいい!!
3つ目の物語の室内のショットとか退屈でキツかった。自分には俳優をカメラで捉えるという意識が欠けているのだと感じた。
「もっとオタクっぽいのかと思った」みたいなセリフを言わせる勇気すごい。
3つ目の物語の設定の必要性が分からなかった。どうしてだろう?
劇場満席でびっくり!