菩薩

対峙の菩薩のレビュー・感想・評価

対峙(2021年製作の映画)
1.0
少なくとも私は字幕を読む為に映画を観ているわけでは無いのでこの映画の存在価値が一切分からず、ドキュメンタリーならまだしもこれをフィクションでやる意味は?しかも何人も被害者がいるのに一家族との対話のみに絞る意味は?であればそもそも無差別大量殺人にする意味は?とずっと疑問だった。日本にゃ永遠根付かないであろう修復的司法を題材に選ぶのは良い着眼点だろうし、対話も和解も好きな主題なのに全くノレなかったのはそこにまるで意味を見出せなかったから。一度振り上げてしまった拳の収めどころを探す為に当事者同士が語り合うのは有効だろうが、起きてしまった事件を無かった事に出来ない以上双方の立場は未来永劫変わりようが無いわけだし、赦しをもって一区切りつけたところで大元の銃社会への批判と言うところに辿りつかなければ悲劇が繰り返され同じ様な光景が繰り返されるだけでは。演技合戦なら舞台でやりゃいいしいい話書けたと思ったら本にすりゃいいし、全く映画として撮るべき作品では無いと思った。最後の讃美歌の胡散臭さに反吐…神が共にいるならそもそも悲劇を止めろよ。
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