このレビューはネタバレを含みます
銃乱射事件の被害者の両親と加害者(犯行後に自殺)の両親の対話劇
〜4人の親たちのそれぞれの痛みを観客に近づけたかった〜
加害者の両親の痛みや気持ちも平等かつ誠実に描かれている点が良き👍
加害者とその家族を恨む事で生きる糧とする被害者家族に対して、被害者への懺悔と我が子のSOSに気が付かなかった後悔、その2つの十字架を背負って生きていかなければならない加害者の両親
どちらも辛い
そんなことを感じながら観ているとラストの“赦し”で感極まる😢
因みに、本作は“夫婦の物語”でもある(監督談)
結婚している2人の間における和解や赦し。
こんな大きな悲劇に見舞われないまでも相手を許すか否かの状況には多くの人が陥ると思います。
これはジェイとゲイル(被害者の両親)のラブストーリーでもあると思っています。
離婚しているリチャードとリンダ(加害者の両親)が手を触れるシーンがありますが、その時にカットバックしたジェイとゲイルは、完全にお互いに触れようとしていない。
結婚は続いているけれど、2人が親密ではないことがそこで分かる。
何が親密なのか、何が結婚なのか、そんな2人の関係性がどういうもなのか、ということも掘り下げた映画になっています。