このレビューはネタバレを含みます
ずーーっと苦しくて悲しい。
俳優さんの演技力が相当高くないと成り立たない作品。
邂逅した瞬間の空気からめちゃくちゃリアルで圧巻だった。
これからの将来を信じて疑わない我が子が、ある日突然帰らぬ人になってしまった苦しみは想像を絶するだろうな。
互いの言い分は痛いほど分かるのに、答えが導き出せない苦しさがずっとあって、心が痛くなる2時間だった。
ラストの息子のことを話す母親の姿に涙が止まらなかった。胸を張って話せるような美しい思い出ではなく、何度も悔やんでしまう苦しい思い出なのが辛い。
加害者側の父親が最後までイマイチ打ち解けようとしない姿を見て、やっぱりこれが現実だよなぁと思ったり。