予告のときからとても気になっていた作品。
“加害者と被害者の親が対面する"という以外は情報を入れずに鑑賞。
どんな展開になるのか全く予想がつかないけど、主人公たちと同じくこの会合の席に着くことを躊躇ってしまう。
なぜか乗り気がしなくて気が重いが、何とか腰を落ちつけて観ることにした。
ジェイソン・アイザックはスリザリン出身だから加害者側かと思ったけど、どうやら被害者側らしい。
ちょうど今日、乱射事件を起こした少年の親に米国史上初の有罪判決が出たとネットのニュースで読んだ。
加害者の親としての責任や、事件を防ぐことが出来たかという点が一番知りたいところ。
リンダ(加害者の母親)の言動にいちいち神経を逆撫でられる。
しかし話が本題に入ると、最初の印象とは違い顔つきがガラリと変わる。
二組の夫婦の、お互いに掛け合う言葉、服装などから、夫婦の関係性も垣間見える。
さらにはこの夫婦の元で育った子供の性格までも想像させる。
こうした演出は凄いと思った。
どちらの夫婦も深く傷ついてはいるが、その立場により歩み寄ることは不可能だ。
この会合にどんな意味があるのだろう。
どんな終着を期待しているのだろう。
相手に何を言わせたいのか
どの言葉で気持ちが静まるのか
そんなものはないことは、そこにいる皆んなが知っていたと思う。
なんと言うか…
かなり…
体力も水分も消耗した…