このレビューはネタバレを含みます
すごく考えさせられる作品だった。
6年前の事件のことだけど、回想シーンが一切なくて。
でも、最初っから、どちらが被害者の両親でどちらが加害者の親か、わかりやすくて。
自分に置き換えにくい設定だったけど、自分なりに、自分に置き換えて観てた。
どうも納得いかない。
ゲイルはなぜ突然赦す気に?
その心情の変化についていけなくて。
どこで赦すスイッチが入ったのか。
赦さなければ前に進めない…からなのか。
他の遺族たちはどうなのか描かれてないけど、同じなんだろうか。
赦せるもの?
理解できない。
理解できないから共感もできないし受け入れられない。
でもなんだろう。
観終わった後の清々しさ。
最後のリンダの告白と、抱き締めたゲイル。
あの告白には、「そういうのを聴きたかった!」って思った。
そういうエピソードがあったはずだって思ってたから。
重すぎて、途中まで「なんでこんな作品観ることにしたんだろう」って思ってたけど。
それにしても加害者両親の、よくそんなこと言えるよね、ってことが多すぎて…
国民性なんだろうか。
特にリチャードの、あまりにも他人事的な態度に、ちょっとそれはどうなのかと。
絶対謝れない人っているもんなぁ。
それとも自分事として未だ入ってきてないのだろうか。
それなら尚更被害者家族は受け入れられないよね。