さとうきび

コンティニューのさとうきびのレビュー・感想・評価

コンティニュー(2021年製作の映画)
3.5
筋肉もりもりマッチョマンの元デルタフォースが、高難易度死にゲーをループしながら攻略していき、最後にはRTAになる話。


ストーリー 7/10

タイムループものにありがちな難解さはなく、王道で分かりやすい勧善懲悪でした。誰にでもおすすめできるタイプのストーリー。また、詰まった時は酒場で情報収集したり、レベルアップのために修行したりと、ストーリー全体がゲームっぽいデザインになっているのも非常に魅力的でした。
ただ、SF的な楽しさはあまりなく、もう少しループの設定を深掘りしても良かった気はします。ラストの展開は賛否両論あるだろうけど、個人的にはきっちり終わらせて欲しかった派です。


構成 8/10

既に100回以上ループしている状態から始まるので、序盤はヌルゲーになっているのが斬新で面白かった。中盤ペースは落ちるものの、最後までテンポよく話が進むので没入感も高い。時折入るコメディ要素も良い塩梅でちょうど良かった。


演出 7/10

ゲームじみたテロップの入り方や、主人公の死に様など、一貫した演出をラストまで続けていて統一感があった。逆にジャンルとしての性質上、同じような映像が続くことが多いので、もう少し変化球を混ぜても良かった気がします。


オリジナリティ 2/5

ループの設定には目新しさなし。レトロゲーをモチーフとしてはいるが、そこまで本筋に関連していたとも思えない。


ジャンル性 3/5

アクションシーンはスピード感もあり楽しめたが、若干ワンパターン。敵のバリエーションは豊かで視覚的にも面白かったので、もっと色んなキャラを活躍させて良かったのではないか。SFとしてみれば、細部の設定などかなり物足りない。


映像・美術・音楽 3/5

ド派手な爆発やカーチェイスなどの映像と比べて、研究所などのセットがやけに安っぽく見えた。早い展開が多いが、カメラワークは見やすく全体像を把握しやすかった印象。


キャスト 5/5

主演のフランク・グリロが、筋肉バッキバキなのでアクションと役柄に説得力がありました。あと、ナオミ・ワッツが相当美人でビビる。年齢調べてもう一度ビビる。髪型がめっちゃ好き。


個人的加点減点 なし

記憶に残るほどの傑作というわけではないが、気軽に楽しめるループものという立ち位置は希少なので、なんか変わったアクション映画ない? という質問に対して素直に回答として用意できる良作だと思います。