『いろんな愛おしさがたくさん詰まった映画。』
セリーヌ・シアマ監督らしい(と言っても私は鑑賞2作目ですが…)静と動を上手く使い、また場面ごとの構図も素晴らしく、見どころ満載の良作でした。『燃ゆる女の肖像』もすごくよかったけど、本作も大好きな作品になりましたね。
主演の姉妹がとても愛らしく、事あるごとににっこりしていたのはきっと私だけではないと思います(^^)冒頭の車内のシーンで、「あぁ〜もう好き!」ってなっちゃいました。笑
個人的には鑑賞中よりも、鑑賞後に一つ一つのシーンが自然と浮かんできて、そしてその意味を考えて、それがじわじわと染み渡り、だんだん心に効いてくる…そんな作品に感じました。
邦題は『秘密の森の、その向こう』ですが、私は原題の『PETITE MAMAN』の方が好きかな。
当たり前なんですけど、子供は産まれてからずっと大人の状態の母親しか知らないので、母親の子供の頃を写真や話なんかで知るとなんだかむず痒いような、でも愛おしいようなそんな気持ちになるんですよね(少なくとも私は)。この作品ではファンタスティックな要素がありますが、もし自分が母親の過去の不安や孤独さに触れることができたら…それはきっと愛おしい時間で、愛おしい存在だなぁと思うんだろうな、なんて思いました。
きっと見逃しているところもあると思うので、また家でゆっくり観たいな。
紅葉や衣装も綺麗なので、ぜひ秋のこの時期に観ることをおすすめしたいですね!パンフレットは薄めですが、買っといてよかったなぁという内容でしたのでおすすめです♪
ストーリー4
登場人物5
台詞/言葉4
演出4
テンポ4
音楽4
合計25/30
平均4.2