セリーヌ・シアマらしい、静寂が素敵な映画。
主演の2人がなんとも可愛らしい双子なんだけども、演技もしっかりできるけど、完全に素になって笑いあっているところがもう可愛いのなんの!
母親と子供の頃に知り合えたら…という発想がまず可愛らしい。そういう意味で癒しの映画なんだろうなぁと良そうしていたが、子供が大人びたふりして、たいそうなセリフを言うとかじゃなく、背伸びしないありのままの子供の視点で描かれる物語だったので、さすがセリーヌ・シアマ…!と唸った。自分も童心に戻って純粋な気持ちでスクリーンと向き合えた73分間だった。(この尺が本当に素晴らしい。最近映画を短く作れる人ほど素晴らしい実力の持ち主だと思っている)
そして映画全体のトーンも素敵だった。祖母の家もテキスタイルとか、「トムボーイ」っぽいなと思う部分があったり。小花柄やブルーが監督のお好みなのかな。ずっと浸っていたい世界観だった。