skitties

秘密の森の、その向こうのskittiesのレビュー・感想・評価

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)
4.3
8歳のネリーは片付けのために亡くなった祖母の家を訪れる。森で遊んでいる中で仲良くなった少女は幼少期の母親だった…祖母-母-娘の3世代の繋がりを描いた作品。
家族を失った喪失感を家族愛で乗り越えていく様を描いた、アート的で絵本みたいな映画だった。
誰もが子どもの頃に1度は考えたであろう、母親の子供時代について知りたいという気持ちを実現してくれている。母親も完璧ではない1人の人間でかつては自分と同じ子供だったのだということ。
ファンタジーもの苦手だけどこちらは現実味があり受け入れやすかったのは、音楽もなく静かで派手さがないシンプルな演出だからかな。とても心地良かった。芸術的でフランス映画らしい作品。おばあちゃんにお別れを言うラストシーンに胸が熱くなった。
似てるなあとは思ってたけど双子の姉妹だったのか。2人でクレープ作るシーン等とても自然で可愛らしかった。
邦題が違いすぎるけど原題も良い。
skitties

skitties