秘密の森の、その向こうのhamaのネタバレレビュー・内容・結末

70分少しの尺で、娘と母の関係性の変化を描いた良作だった。

人物の配置(とそれに伴う目線の移動)や、衣装の色彩の振り分け(とその変化)といった細かい描写によって、作品が豊かな意味を帯びている様子に感動したし、言葉や劇伴に頼らずとも人物の心情描写が徹底できることが示されていた。

映画の尺がどんどん長くなっていき、それが功を奏しているとは言い難い作品が溢れる中で、こうして短い尺であっても豊かさを感じさせてくれる作品を観られると、とても嬉しい気持ちになる。