人間はアンドロイドと本物の愛へとたどり着けるのか。
ドイツ発。考古学者の女性アルマは、研究資金を稼ぐ為、ある企業の極秘実験に参加。その内容は、見た目から知能、感情までも人間と変わりないアンドロイドのトムが3週間内にアルマを幸せにするというミッションだった。トムは全ドイツ人女性の恋愛データからアルマのニーズまで、プログラムされていて、積極的にアルマの気を引こうとするが、過去の傷から恋を遠ざけてきたアルマは、アンドロイドという先入観もあり、なかなか心を開かない・・・
もはや、使い古されて来てるテーマではあるが、今作ではスパイク・ジョーンズ監督、ホアキン・フェニックス主演の「her/世界でひとつの彼女」を想起させるような、段々とアンドロイドに依存していく主人公だが、やはり、所詮はアンドロイドなのだからと、理性で自分の気持を抑え込もうとしたり。一方でアンドロイドのトムはアルゴリズムを越えた行動や感情が見え始め、ひょっとして、
人間だった？なんて事も観てる自分は考えてしまったくらい。ドイツらしい淡々とした展開で話は進むが思わず没入してしまうアンドロイドと人間の恋のあやうさ。
