mmm

イントロダクションのmmmのネタバレレビュー・内容・結末

イントロダクション(2020年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

時間経過がするするっと進んでいて、淡々とした会話のなかに、価値観や関係性が魅せられる。

フランス映画のようなテンポで、居心地よかった。

最初は、口だけの青年っぽい印象を受けるヨンホが、俳優の道をあきらめるほどに「愛」に誠実であることが、演劇の先生との会話で知ることになる。

心で抱きしめるのと、演技で抱きしめるのも愛だという先生と違い、学生時代らそこに罪悪感を抱いてしまったヨンホ。

元恋人との海での偶然の再会では、すでに離婚し、治らない眼の病気にかかってしまったことを知る。それでもかつてのような笑顔で接する元恋人。おそらく俳優の夢をあきらめたきっかけの女性であろう。

母は息子に俳優を続けてほしそうだが、ヨンホはまた別の道に進むことだろう。
物語は明確な終わりを告げずに終わってしまう。でもそれが居心地いい。


途中でカメラがクロースアップしたり、パンしたり。会話の途中では出てこない切り返しショットが後で登場したり、カメラによる演出がわかりやすく、ほぼ毎回同じパターンで使われているのも特徴。
mmm

mmm