『逃げた女』で登場した、あの「猫クレーム男」の人が主役やん‼️😆これぞ「ホン・サンスユニバース」の真骨頂‼️
同時公開の『あなたの顔の前に』でも感じたけど、今作でもこれまでのホン・サンス作品には登場しなかったような視点があって、非常に新鮮でした。
『あなたの顔の前に』では、それは「老い」や「死」というテーマでしたが、今作では「悩み迷う若者たち」へのどこか優しい視点というか、暖かい目線を感じさせるところが新しいなと思いました🤔
作中で3回登場する抱擁シーンは、それぞれストーリー上で意味するところは違うものの、何をするにも中途半端な主人公の青年ヨンホに対するホン・サンス自身の「慈愛の心」を感じさせるという点で共通しているように感じました。
行き当たりばったりで中途半端な生き方をしてきたヨンホが、ラストシーンに至る終盤においても「行き当たりばったりで中途半端な」行動をとるわけですが、そんな彼の姿を、どこか若かりし頃の自分自身(何なら、この歳になっても成長していない今の自分自身)の胸の痛みに重ね合わせて、ヨンホに対する「慈愛の心」のようなものが芽生えてきて、いつしか自分もホン・サンス監督と同じ目線になっていたことに気づかされました。
人生なんてカッコ悪いもんやろって、逆説的に勇気をくれるようなあのラストシーンは、何度も何度も見返したいです😭
やはりこれも傑作です。ホン・サンス、最高‼️