ひろさん

白い牛のバラッドのひろさんのレビュー・感想・評価

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)
4.5
主役を演じ、監督も脚本も手掛けたのがマリヤム·モガッダムという女性であることが、イラン映画界の層の厚さを感じる。しかし、イラン国内では上映許可がおりない理不尽な状況。
イラン社会で底辺に位置するシングルマザーと耳が聞こえない障害者の娘。彼女らはこれからどうやって生きて行くのか、先が見えないラストシーンだったが、イランの現実をありのままに問いかけたいい作品だった。
刑務所で白い牛を挟んで左塀に男性、右塀に女性が向かい合って立っている場面、ミナ·ビタ·レザが乗る車内で「私が彼を見つめるのか」「彼が私を見つめるのか」という歌詞の曲が流れる場面などが印象に残った。
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