人生で3本目のイラン映画。
1年前に殺人の罪で夫を処刑された妻ミナの元に、裁判所からある知らせが。
"真犯人は別にいました。賠償金はお支払いします。"
なんと、、、、、
嗚咽が止まらないミナと、事務的な対応をする職員との対比がすごかった。。
"神様のご意志"
なんて都合の良い言葉なのだろう、と無宗教の身としては思ってしまうが、信仰心の強い人々にとってはそれが当たり前なのか。
実は死刑執行数が世界トップクラスというイラン。
そのうち冤罪はどのぐらいの割合なのだろう…
何度も挟まれる"白い牛"のカットと、
ミナが口紅を塗るシーンが印象的。
"白い牛"に関しては何かのメタファーになっているのかな
白=無垢・潔白?
(牛はなんだろう?囚人?犠牲?)
ミナが牛乳工場で働いているのもそういうことか。
死刑制度に対する疑問を投げかけ、さらに社会的弱者が体験する不条理さ(特に女性蔑視によるもの)を静かに訴えてくる良作ドラマでした