殺人罪で死刑になった夫が、実は冤罪であったという衝撃。しかもイランという国で。
ストーリーの背景からして、なんとも観る気にさせてくれる映画だ。
未亡人となったミナには口のきけない小さな娘がいて、そんな娘に事実を告げられずミルク工場で働くのだが、世間からは「殺人犯の妻」と厳しい視線を受け生活も大変に。
そんな折夫の旧友という男性が現れいろいろと親切にしてくれる。という展開が、静かに淡々と進んでいく。
タイトルにある「白い牛」とは、何かのメタファーなのか。そこがまったくわからないままに終わってしまった。
その後、こちらの皆さんのレビューで復習すると、「白い牛」は生贄とのこと。冤罪で死刑になった男のメタファーなんですね。