カタパルトスープレックス

白い牛のバラッドのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)
3.5
いろいろと考えさせられるイランの人間ドラマ。死刑制度が背景にある。

テーマは「許すこと」だと受け取りました。殺人事件で冤罪で死刑になってしまった夫。その妻と娘。そして死刑の判決を出してしまった判事。殺人事件の被害者の家族。みんな許すことができるのか?何をどこまで許すことができるのか。

最後はちょっと考えさせられてしまいますね。これはイランやイスラム教独自の価値観なのか、それとも国や宗教に依存しない普遍的な価値観なのか。価値観は個人的で主観的だと分かりつつ、そんなことを自問自答してしまう。