OCULOPHILIE

さよなら、ベルリン またはファビアンの選択についてのOCULOPHILIEのレビュー・感想・評価

2.0
題材選びは良かった。面白いシーンもある。

ただ3時間もル・シネマの椅子に縛りつけた罪は重い。心証があまりにも悪いのでこの点数。当然、美点もあるのだろうが、欠点ばかりが目につく。

①まとまりがない。原作小説の要素をちゃんと整理してない印象。その結果、全体として何が言いたいのか分かりづらい。

②映像がわりと適当。色とか構図とかあまり気にしてなさそう。「これでいいっしょ」って言って撮ってそう。カメラ動く割に躍動感ない。

③ナレーション、突然の無声映画風、ワイプ、、不純な演出の多いことよ、、

④統一感のない劇伴の選曲。時代劇の雰囲気を損なっている。時代劇の雰囲気をあえて(?)ぶち壊そうとするノリは、悪い意味でタランティーノの『イングロリアス・バスターズ』みたい。


以上、悪口をたらたらと書きましたが、(おそらく低予算で)3時間もの大作を撮った熱量には感服します。すごい!!

もしル・シネマの椅子が快適だったなら、、3.5点はつけていたでしょう、、
ということにしておきます。
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