ニャル

やすらぎの森のニャルのレビュー・感想・評価

やすらぎの森(2019年製作の映画)
4.0
美しかった。
レイアウト、照明、カット繋ぎ。
絵も写真も良い。監督の美的感覚好き。

コンパクトでありつつ、抱えるものがそれぞれに違う登場人物を巧みに描いていたと思う。

冒頭しか出ていないに関わらず、終始映画に印象を残すテッドはやはり絵画の力によるものだし、それ故に、ラフの熱量もうなづける。彼女もまた写真家なのだから芸術家なのだ。

テッドの絵は見られる事によって別の誰かの心を動かし、トムの悲哀の歌は宿屋の彼を動かし、その死もまた別の誰かを動かす。


非常に丁寧なストーリーテリングだったと思う。
ニャル

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