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フィニアンの虹のyaaaのレビュー・感想・評価

フィニアンの虹(1968年製作の映画)
4.0
フランシス・フォード・コッポラ監督のミュージカル映画。

ショービズの大御所と新進気鋭の若造が組んだらどうなるか?
支離滅裂のとっちらかった映画ができた。けど楽しい。

アイルランドからアメリカ・フォートノックスへ金持ちを目指すトンチキなおやじがやって来た。OPのトンチキのアメリカ横断のモンタージュは見る価値あり。理想の地・虹の谷に住み始めるトンチキの周辺でおこるワイワイガヤガヤ。

ストーリーは遠く彼方へ置いといて、ロケーションでミュージカルシーンを撮るという野望(予算の都合で全編できなかったらしい)はかなり効いていて、カメラポジションの制約のない野外で縦横無尽に動き回るフレッド・アステアと群集、カメラのダンスシーンは見事に楽しい。
セット内でも踊るがその落差が激しい。
ミュージカル映画としては最後の出演のフレッド・アステアだがその足技?は初期のジャッキー・チェンのカンフー、ブルース・リーのヌンチャクさばきをみているような肉体を駆使した芸の凄さを感じる。

どうでもいいストーリーでもお気楽ににみえる人種問題を入れたりしてチャレンジングである。

ミュージカル映画に疎いので良いミュージカル映画かどうかわからないが、カメラが屋外にでたミュージカルシーンは躍動感を感じおもしろいと思えた。
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