原作既読。ストーリーは少し変えてある部分あったけどほぼ原作通りかな。
映画化を知った時、キャストにふーん、って思って、なんとなく私の想像していた2人じゃなくて。実際に観て、やっぱりイメージが少し違ったかも。考えてみたら、北村匠海くんの演技をちゃんと見るのは初めてかもしれない。演じるのがどうこうではないけど、この人、歌を歌っているときの方が“らしさ”があるしかっこよいように思う。（今回は少しダサ感ある役のせいもあるかもしれん）
黒島さんはだいぶ大人っぽくなったなあー。しみじみ。
役柄が合ってるなーと思ったのは、尚人役の井上友貴くんだな。
花束〜と似ているといえば似てる。この世代にはきのこ帝国はテッパンなんだなあ。
ただあの二人とは違って、この二人には楽しい時期もどこか哀愁が漂っていて、後半に繋がるのが読めるというか…。自分が原作知っていたからっていうのもあるか。
ベッドシーンはあんまり上手くない、というかかなり違和感あったよね。それになんでバスローブ着たまま？？肌に触れたらいけない何かがあるのか、そういう癖なのかしらと思ったけど前のシーンでは一緒におふろに入ってたし、謎。裸が事務所的に無理なのかもしれないけど、もうちょい撮りようがあると思ったんだよね。。そのシーン撮るならもっと素敵に撮ろうよ、て気持ちになったのが一番残念かも笑
彼女の「ちゃんと好きだったよ」っていうセリフ、私はすごくわかる。好きでもこの人とずっと居れないだろうなって思うことはある。でも相手には楽しかったことは嘘じゃないって伝えたい。わかってほしい。相手だけじゃなく自分にも言ってる。
でもまともに考えたら、彼女は自由な時間を好き勝手に使っている嫌な女で。終わりのある恋愛を楽しんでいるだけで。だけどね、その気持ちもわからなくもないんだよね。ただ、横顔が〇〇に似てたから、って言うの相当嫌なヤツだよね。長くは居れないってわかってるからこそ言える言葉じゃないかと思った。彼より自分が優位って感じてるってことなんだよね。。
恋愛だけでなく、友人を含めた青春とか、学生から社会人になった葛藤（友人尚人は、本だともっと仕事にめちゃめちゃにされる場面がある）とかが描かれているから、同世代にはストライクなんじゃないかなと思う。ただ、彼女に振られて会社を長期休んじゃうとかって彼は結構弱っちくないですか。これがイマドキなのかなあー。本読んだ時はそんなに感じなかったけれど映画で見たらダメダメ感がすごくてな。最後まで観てああ、こんな弱っちい話だったんだ、と改めて思ったのは映像だからなのか、それとも本を上回れなかったからなのか…。私にはどこか物足りなさを残して終わってしまった感じです。最後のマカロニえんぴつの歌も、なんかこの映画にはしっくりこなかったなあー。（歌が悪い訳ではなくてだよー！）
青春の1ページなんだよね。こういう楽しさと切なさとダメさを経験して思い出になってく。まだ20代、新しく好きな人だってできるし、まだまだやりたいことやれるよ。いやそれは、20代じゃなくてもできたりするから。30でも40でも良くも悪くもそんな気持ちになれること実はあったりするから。って年寄りはひとり心でつぶやいてるよー
