RyoS

明け方の若者たちのRyoSのレビュー・感想・評価

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
3.8
若者の、若者による、若者のための映画。キャストの半分くらい同い年じゃん、、、
社会人一年目を終えようとしてる一番いいタイミングで観た。

主人公、あの後どう生きるんだろうという気持ちはそのまま自分が今後の人生どう生きるんだろうという命題に直結する。直結しすぎるし、それを演じている役者や監督は売れっ子なので実際は関係ないというのがまた憎い。

舞台はまたまた明大前、そして他の映画と同様京王線・中央線的世界で閉ざしているちっさい世界の話。しかしそんなちっさい世界の中で内でも外でもないどこかへと意識を向けたい、若者の意識を向ける先を迷っている様が描かれている点で、ちっさい映画ではない。その意識はフジロックとドライブに象徴され、結局は富士山の見えるような関東近郊に留まるという帰着点になる。

あんな感じのちょっと年上の女性いたら絶対惚れるなぁと。

でもやっぱり最後の曲は押し付けられちゃうんですかね...あれですべてが台無し、というほど弱い映画ではないが、少なくとも余韻、劇場が明るくなった時に感じる観客の気持ちは台無しになった。あそこはどう考えてもエイリアンズでしょう。
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