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明け方の若者たちのKunのレビュー・感想・評価

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
1.5
黒島結菜の服装と北村匠海の性格のミスマッチという一点でこの映画を語る。黒島結菜の服装はどちらかというと赤文字系のコンサバなファッションだ。アニエスのボーダーや、トレンチコートに無地のタートルネックという服装から判断するに『FUDGE』をメインに読むが、実際に買う服は費用の面から『CanCan』や『Ray』辺りと判断。そして、彼女に惹かれる北村匠海の服装はあまりにダサく、そこまでファッションに対して拘りがないように思う。しかし、劇中で一定のカルチャーに対して興味があるように見せている(おそらく上辺だけで、そのリファレンス先や大まかな業界の動向やトレンド、デザイナー中のキーマンの思考まで追えていない)が、こういった量産的な男子大学生が劇中の黒島結菜の服装の女性にど真ん中ストレートでハマるかは疑問。そもそもフジロック行きたいって思う大学生ならくらいなら、ニューバランスの500番代に、白いざっくり系ニットでも着てろよ!と思った(それもダサいことに変わりないが)。カルチャーを齧り始め、マガジンハウス系の雑誌をさらーっと読み始めたことを想像すると、彼の好みはMM6やSacai等を着る女性、しかし学生なので普段着はCOSで、古着のStusyやSup、ACGとミックスし、目元を強調するメイクでアバンギャルドみを出すような女性でなかろうか?もちろん足元はハイテクなスニーカーだ。というか「お婆ちゃんになっても派手な服を着ていたい」といった発言や、アパレルの企画職を目指すくらいなら、川久保玲へのリスペクトが多少なりともあるはず。しかしそういった気配が微塵にも感じられない。こんなやつがアパレル界に携わって大丈夫か?この辺のリサーチが甘いような気がしてならないが、そもそもこれは自分の妄想が極地まで行き着いた結論なのか、よくわからない。
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