学生時代の思い出の街、明大前が舞台ということで鑑賞。下北沢や高円寺など、大学生が行きたがる街が舞台になっていてそれだけでエモを掻き立てられた。劇中歌も全てがドストライクだけどちょっと煩い。そう思うと「ちょっと思い出しただけ」の劇中への自然な音楽の溶かし方は上手かったんだな。
冒頭から暫くは黒島結菜のあざとさと、芋系男子の役柄が似合う北村匠海のお茶目さに思わず頬が綻む。しかし、途中から違和感を感じ始めたのも束の間、地獄みたいなどんでん返し。一気に全身から血の気がひく感覚。
もう北村匠海が不憫すぎて、「お前、絶対幸せになれよ...」って後半祈る様に観てました。何かしらの救いが欲しかったけどこれが現実か。「残酷だったな、人生は」ってマカえんが歌ってるけど、残酷すぎるだろ。。
劇中ではマジックアワーがポジティブな象徴になっていたから、ラストシーンのその先の匠海の人生に幸せが訪れることを願う。恋愛も仕事も。
劇中の舞台が全て馴染みのある場所だからそれも相まって楽しめたけど、それがなかったら残るものはあまりないかも。同期役のイケメン、井上祐貴という俳優を知れたのが救い。