にっこりくん

明け方の若者たちのにっこりくんのネタバレレビュー・内容・結末

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

曲が好きな曲が多い、というより、全部知っていたから、『うわ、出た!(いい意味で)』の連発でした。

登場人物は同じ世代だけど、個人的に懐かしい、過去を振り返ってるような感傷的な気持ちになりました。

同じ悪いことしてる間なのに、いつも正しい彼女と、人のものだとわかっていても止められない主人公の間の話、胸を抉られるような共感したい気持ちと、それはダメだと言う気持ちで葛藤してしまう作品でした。

個人的に大好きな曲、『エイリアンズ』が使われていて、これは僕の解釈なのですが、この曲は、社会に適応できない異星の2人が、愛し合うストーリーだと思っています。誰もがエイリアンで、複数形と単数形で使われることから、この曲は、異星人同士、わかりあえない愛し合う2人の切ない様が感じられると思っているのですが、主人公は、エイリアンである彼女を理解しようと追求し、彼女は自身も他人もわかりあえないエイリアンだと思っており離別しようと、だれにも本当の自分を見せなかったように思いました。

東京も、ヤングアダルトも、いいタイミングで、ただのサウンドではなく、情景描写にも上手く機能していたと思います。
そこまで踏まえて、いい作品でした。
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