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明け方の若者たちのtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

rating : R15+ 指定

好きになった人が既婚者で、という話しにとどまらない、自分と、愛する人と、社会の在り方を考えさせられる一昨。

自分はそこの大学生ではなかったけど、学部生時代に、インカレパリピサークルの仲間がそこで、明大前で呑んでた事が昔はあったので、既視感。

徹夜麻雀が仕事になった辺りから、夜通し起きて居られなくなった、サラリーマン27歳頃から、
自分に関しては、中年になり、おっさんになってたんだろうなと再確認。

でも若い時の、燃え上がるような、愛のほと走りというか、好きで、大好きが止まんないって、少し有ったよなぁ〜って。

恋は盲目というか、結婚してる人なら先に言ってよとか。
(若気の至り、今はそういう事はしない、倫理観有る大人になってます。ぺこり)

彼氏居るのにつれないから、当て馬代わりにお慰みに遣われてた、彼ピでなく自分がキープされてた、とかね、知ったら流石に男でも心は傷付くよ。

かなり引きずるし、たまに涙こぼれそうにもなるから、考えないよう働くけど。

少し女性恐怖出来てしまってさ、それでも
同窓会で再開したら、お互い独り者になってたりで、微妙な距離感を、

ぐーーーーって心を押し殺して、大人として、やんわり優しく、逃げないけど、惹かれない、堕ちてしまいそうなんだけど、堕ちないように堪えられるまでにはなれたかな。

もう16歳17歳の、やたら血の気の多い、とにかくしたくて、的な頃じゃないものなぁ。

余談だが、変なもので、
疲れてても、男の人に関しては、愛し合う行為に関しては、愛しあえちゃうって人は結構居るって話しを、女子から聴いて、
経験豊富さに逆にビビるけど、教えてくれてありがとう!みたいな。
世の中のセックスレス記事とか本当なのか、まるで分からん。ま、他人のカップルのことよね。

そう思うと、人は生き物だし、他人に自分を投影しても、失礼かな?とか傷付けてしまわないかな?とか、
ふっとたたずめる、客観性を得て考えられるように育ってしまえたのは、
私風な表現なら、「おっさん」になっちゃったなぁ〜って思う。
もう若くないよなあって、少しこの映画の、弾むような若さが、煌めくように美しくまばゆい。

(性欲おばけでは少なくともないし、心を病んでるから故に、相手の心の思いを、大切にしたい派なのかな?
完璧なプラトニックラブでは勿論無いけど、単に奥手なのを言い訳してるよね。
いい大人が恥ずかしいね。)

以前別企業のIT会社の製品専属のブロガーしてた頃に、分社化される前の、その会社のスマホ動画の制作して方が、監督さんと後から知って、他の作品も気になってます。

当て馬という意味では、
振られた後の、上司のおごりのデリ嬢「ミカ」が、意外に一番の理解者になってたり、
ゲートキーパー的な役割になってて、

社会って、他人との繋がりで出来てるので、どんな商売でも、学歴でも、差別したらだめよなぁって思いました。

佐津川愛美さん、もっと評価されていい女性俳優さんなので、舞台や新作映画も、そっと期待しております。

素朴にキスって、上手く出来ないよなぁと思ってたけど、上手い綺麗なキスを撮れるもんだなぁって思えた。

何だろう?!伝わるキスって、言語を越えるなぁって感じました。

原作の小説も、この機会に一度読んでみようと思います。

スピンオフの方は、原作読み終えてから、鑑賞しようと思います。
→スピンオフ : 『ある夜、彼女は明け方を想う』

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カツセマサヒコ 作 (幻冬舎, 2020)
松本花奈 監督作品 (2021)
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