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明け方の若者たちのaaのネタバレレビュー・内容・結末

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

不覚にも、全く予想だにしていなかったのに自分の心情に刺されて思わず星5。映像はごく平凡でそんなに好きではないが。飲み会で知り合った大学生が社会人になる過程を得ながら恋愛していく話。こういう種類の伏線回収は初めて観たかもしれない。この回収がなかったらよくある若者の葛藤だけでなんともなかったが、一気に持っていかれた。冗長だと思う場面が何度もあったり、ヒロインがちょっと老けていると感じたり。でも冗長なのは普通のカップルじゃなかったから時間で空気を伝える必要があり、老けているのは自分が既婚で余裕があるというか一線引けていたからで。好きとは言っていても、本当に誠実なカップルのようには始まっていなかったし、随所に違和感はあったなと。でもラストに言っていた、ちゃんと好きだったというのもよくわかる。歩まなきゃいけない現実はありつつ、今この時を楽しみたいというのも本心なのは間違いなくて。オール明けに主人公2人とその友達と、3人で街を走り出すシーンはベタすぎるはずなのに凄く良かった。羨ましくて、自分の人生にも機会が巡ってきてほしいと願いつつ、人のカルマはそれぞれ違うから、足掻いてもどうにもならないなと。人生のマジックアワー。
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