ゆっきー

Edmond(原題)のゆっきーのレビュー・感想・評価

Edmond(原題)(2005年製作の映画)
3.5
冴えないサラリーマンのウィリアム・メイシーが華金に用事もなく会社から帰宅する道中、ふらっと立ち寄った占いに感化され人生を変えようとするも全て間違った方に行くという『逆・生きる』。

自分を変えようとしてやる事が「風俗」ってのが悲しい所であるが、夜遊び経験もないため、やたら金払いが悪く毎回嬢と揉めるっていう…
夜遊びの神と呼ばれたこのゆっきーとしては見ていて歯痒いものがあった。この男、遊び方を根本的に間違えている…

そーこーしているうちにまさかの『アメリカンサイコ』的な展開になるところまでは良いが、残り20分はセラピー的自分語りが続くので退屈。
ただし、夜の街を徘徊する1夜ものの魅力溢れる前半はまじ最高で、マッチョじゃないと暮らしていけない(舐められるとすぐぶん殴られる)アメリカの生き辛さを感じた。

それはそーと、ガラス越しに電話で嬢に指令を出す風俗(『パリ、テキサス』のあれ)と、ラストで面会に来た妻とのシチュエーションが見事に反復されてて笑えて良いのと、セックスしたウェイトレス宅でメイシーがナイフを手に持ったまま興奮してまくし立てる動きはサスペンスに満ちている。
ゆっきー

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