櫻イミト

怪人現るの櫻イミトのレビュー・感想・評価

怪人現る(1928年製作の映画)
3.5
サイレント末期の謎の映画クリエイター、チャーリー・バワーズの奇想天外なファンタジー・コメディ。実写+ストップ・モーション・アニメ作品。

ある屋敷に現れた神出鬼没の”ひげの怪人”。捜査のためスコットランド・ヤードの探偵バワーズが相棒の謎生物マクレガーと共に駆け付けるが。。。

今回観たパワーズ作品の中で最もシュールだった。”ひげの怪人”の無表情さ目的不明さが怖い。一方、謎すぎるのに可愛いマッチ箱に棲むマクレガー。バワーズのスコットランド衣装からはじまる本作の脈絡性の無さは、一種のシュール・レアリスム・アートと言える。キャラデザインのインパクトが印象的な一本。
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