基本的なノリはシュワちゃんの「トゥルー・ライズ」だが、この手のコメディに必要不可欠なスカット感がかなり乏しいのがイタイ作品。
もっとエンタメに振り切ったほうが良かったと思うのだが、一応監督の主張は「見た目やステータスで安易に人を軽んじる現代社会に警鐘を」ということなので、その目的は達しているのだろう。
友人四人を助ける助け方が地味ということもあるし、それでいいの？という落とし所も疑問が出るレベル。
また主役の女スパイの日常とスパイとのギャップがもっと欲しかったかな。
実際のスパイ活動がちょっとグダグダで、これも盛り上がらない要因。
おいしいのは彼氏役のステファノ・フレージ。親しみやすいキャラとその安心感のある風貌で、主役よりキャラ立ちしていた。
ハードなスパイ活動か、その力を使っての実生活での活躍か、どちらかにもっと重心を持ってきた方がまとまったのではないだろうか。
何となく流して観るには楽しめる作品。
余談。
太っちょ彼氏と、派手派手ばあちゃんでスピンオフ作ったら絶対ウケると思うけど・・・笑
って言うか、主人公よりこの２人のキャラが強烈で、記憶に残ってしまう。
