CHICORITA主任

ボーはおそれているのCHICORITA主任のレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.6
アリ・アスター監督最新作。
アフターシックスジャンクション2とのコラボ試写会イベントに、ハピネットファントム・スタジオさんからご招待頂き参加してきました。

しかし、時間の勘違いによる痛恨の遅刻!冒頭数分を見逃してしまったので公開されたらもう一回観ます。。。
しかしながら見始めてすぐ、ホアキン・フェニックス演じるボーが寝坊して飛行機に乗り遅れるというくだりがあり、これ今日の俺じゃん!とシンクロし一気に映画に引き込まれたので怪我の功名でした(笑)

さて本作、まさに「悪夢のような」映画。
ボーという男が見る「こうなったら嫌だなぁ」という展開が絶え間なく連続し、起こる出来事のあまりの荒唐無稽さ脈絡のなさに、文字通り悪い夢を観ているような気分に。

大小さまざまな不運に見舞われるボーの姿は、時に滑稽で場内から結構大きめの笑い声が上がることもしばしば。前作までのような身の毛もよだつホラーというより、ダークなコメディといった趣の作品ですが、怖いところはちゃんと怖いし、どこに連れて行かれるかわからないスリリングさがあり、3時間という長尺ですが全く飽きることはありませんでした。
とにかく凄まじく変てこで味わい深い映画。
しかし面白い!それは間違いない!

そして上映後にはアトロク2メインパーソナリティのライムスター宇多丸氏と、本作の日本版ポスターアートやパンフレットを手がけたデザイナーの大島依提亜氏のトークショー。
映画の感想、考察は興味深く勉強になる部分が多く、二度目の鑑賞で確かめたい要素が盛りだくさん。
そして大島氏によるポスターデザインの裏話が大変面白かった。あの歪んだホアキン・フェニックスのデザインの着想が、まさかあのマンガの表現から来ていたなんて!
パンフレットのチラ見せもあり、公開時の発売が非常に楽しみになりました。
映画本編もさることながら、トークも大盛り上がりで、大変充実したイベントでした。参加させていただき誠にありがとうございました。

『ボーはおそれている』、兎にも角にももう一回観ます!皆さんもぜひぜひ劇場でウォッチしてください!
CHICORITA主任

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