トムヤムくん

ボーはおそれているのトムヤムくんのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.3
母の葬儀へ出席するための過酷な里帰りの話。
意味不明なのにめちゃくちゃ面白い。答えのないウミガメのスープをさせられた感じで、ずっと何見せられてるんだろうって笑いが止まらなかった。

どうせならもっと不条理でも良かったし、ボーのこと苦手すぎて「さっさと○ね!」とさえ思ってたけど(同族嫌悪的な)、それでも今年ベスト確定だった。

個人的には母親の気持ちの方が理解出来るんだよなあ。でも自分はボー側なんだろうなとも思う(愛には愛で返さないといつか憎しみに変わるって考えたら他人事じゃないからね)。

いやぁ、難解な映画めちゃくちゃ苦手なのに、なんで面白かったんだろう…。なんならアリ・アスターの映画の中で一番好きだったかも。過去作との共通点とかも見つけるの楽しかった。