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ボーはおそれているのaccelcinemaのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.6
精神疾患により不安だらけの生活を送るボー。
セラピストから薬をもらうも、水がなかなか手に入らなくてパニック。
家の外にはテレビで連日話題の全裸通り魔がうろついていてビクビク。
飛び降り自殺した人の遺体が置かれっぱなし。
朝まで鳴り止まない騒音。
その騒音をボーのせいだと勘違いし続け、ボーの部屋に「音を下げろ」と手紙を入れ続ける何者か。
彼の住む街は異常なほどカオスだ。



ある日ママが突然亡くなったことを知る。つい先日、ママと電話していたのに。自宅のシャンデリアが頭部に落ちたなんて。早くママのもとへ行かないと…。



こんなあらすじからは到底検討もつかない複雑で苦しい179分。母の元へ辿り着くのが、果たしてボーのゴールなのか。この作品の終わりは果たしてゴールなのか。スタートなのか?


ボーは何を恐れている?水?死?
ママの操り人形のような人生だからか?

まるでボーの頭の中を冒険させられているかのような体験に、自分の立ち位置さえ掻き乱されるすごい作品。ただ気軽にオススメはできない。

ガッツリの性描写と
冒頭のグロい描写に注意。
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