ユウキ

ボーはおそれているのユウキのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.0
アフター6ジャンクション主催の試写会にて観賞。
宇多丸さんから「これはコメディ」と前振りをもらって見たが、コメディというにはホラー演出が効きすぎて笑えないというか、3時間ずっと苦笑し続けるしかない不幸人情劇。登壇された大島依提亜さんは「キービジュアルを波うたせているのはカイジのイメージ」と言っていたが、なるほど最強伝説黒沢に近しい世界観かもしれない。

表面上は不条理な悪夢でしかないが、監督曰く「ユダヤ人あるある」を込めたらしい。
そう思うと重層的な人間模様に感じられる。

終盤の謎解きは初見時に気づけなかったので、注意深く観察しながら見るのが良いと思う。
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