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ボーはおそれているのvのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
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前半部分はシュールコメディみたいで結構面白かった。主人公の男に次から次へと災難が降りかかるのだが、日常の中でなんとなく恐れていて避けたい出来事が見事に次から次へと起こるので、自分の不安を疑似体験しているような不思議な気分になる。ただ中盤から後半にかけては、出来事がより主人公の内面へと接近するのでかなり小さくなるというか、アリアスター監督の過去作により近づいていく感じがある。監督の映画ではお馴染みの「絶対的な力を持つ母親が息子を支配する」という結局のところ母親ホラー映画なのだ。
母親はヒステリックに息子に何かを要求して、ボーを支配して困らせるその様子がホラーになっているのだけど、でもこれってかなり女性に対して、シングルマザーに対して意地の悪い表現ではないのかなと思う。あと中盤がかなり間延びするのでそこを削っても.....と指摘したくもなる。ただ笑えるところもある映画ではある。
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