オッポロゲンガー

ボーはおそれているのオッポロゲンガーのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

アリアスターが大好きで、ミッドサマーが日本人のおもちゃにされてるのが気に食わない面倒なタイプのファンなんだけど、
わたしはアリアスターのこと理解してるからね!って挑んで見たら理解不能の荒らしに3時間みっちり殴られ続けた。
あっという間という事もなく、間延びした3時間という訳でもなく、体感3時間、しっかり3時間。
途中「意図が解るかも…!」と思わせる瞬間があってずっと思考を巡らせてスクリーン内にヒントを探していたから理解不能の連続でも飽きることは無かった。
理解不能の中にも俺のアリアスターはきっとメッセージを込めてる!という信頼の元の感想。

あくまで分かったつもりになって自分の中で感じたものは、
多分主人公は母親の愛情を疎ましがってて、それに対する罪悪感があったけど色んなもので自己弁護と逃避を続けてたのかな、とか思ってたけど、母親がの目線で見てしまい自分に毒親の素質があったのかと落ち込む。
劇中劇の中に「何もかも捧げた」というセリフに「そんなもの些細なものだ」みたいなこと返してるシーンがあったからボーは母親からの愛情を受け取って当然のもの、些細なものと感じてるのかな?と思ってしまった。
てかまあ母親がああなるのも分かる気がする。
とは言え、自分で始めた趣味を母親が嫌がってやめるまで機嫌が悪かった。って言ってるから、支配的であったのは間違いないんだろうな。愛憎は表裏一体。
パンフレット読んで少し分かった気になったからもう1回見て答え合わせしたい気もするし、もういいかなって気もする。

カオスとか狂気って表現でお茶を濁したくないんだけど、こういう不条理というか、コンテンポラリーっていうか、なんて表現したらいいか分からない前衛的な表現の映画はたまに監督のオナニー見せつけられてるみたいで腹立つ事あるんだけど、何せわたしはアリアスターの事を理解したい痛いファンだから楽しかった。

オオカミの家もっかい見たくなったわ。

追記
母親が頑なに父親の存在隠して聞かれてキレてたのは、なんで母親である自分がこんなに尽くしてるのに居もしない父親の事を聞くのかと。頭来たんだろうな。
そんで、真実はこれよって見せられたのが巨大マックスちんこたまたまだからな、お前の父親はただの精子でしかねーんだよってこと?