マーシー

ボーはおそれているのマーシーのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.0
母親の誕生日にフライトで帰ろうとする壮年のボー。でも帰れない。何が彼をそうしているのかもわからないまま、不条理に続く様々な暴力と時間の中で、もみくちゃになり、ボロボロとなる。
障害を抱えており、社会不適合者であるボーの目線では、この世は混沌と暴力と不安のようなものばかりだ。
この映画は鑑賞者にも理解する権利を与えていない。ボーと同じ体験をすることしか許されていない。いつ終わるかわからない。もう終わるか?いや終わらない。また次の混沌が待っている。地獄だ。ボーは地獄を生きている。
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