『ボーはおそれている』けど、私もおそれていたけど、そんなにおそれるほどでもなかったよー。楽しかった😆
みんなの感想や監督のインタビューでは、テーマなんかはないようだったけど、でも考えちゃう。
ボーの記憶や育った環境、母親(毒親!)の接し方など、やはり親子の関係を描きたかったのではないかな。トラウマだか母親に対する恨みだかわからないけど、アリ・アスター監督の心中に渦巻くドス黒いなにかを、生でどうぞって観客に提供した感じ。腹壊すっちゅうねん。
アリ・アスター監督、試写会だか公開初日に実の母親を招待したらしい。正常な頭であれば、この映画を自分の母親に観せようとは思わないでしょう。それにボーの悲劇と母親のしたことを考えたら、完全に被害者はボー。母親は加害者。笑えないぜぇ😅
とはいえ、最初から最後まで炸裂するボーの悪夢は見応え充分。ゲラゲラ笑うタイプのコントじゃないけど、終始「おぉ」「うわっ」「やだー」がため息とともにこぼれ出てた。シュールなドリフ、ヤバいごっつ、そんな感じ。だから3時間も苦じゃなかった。ほんの少しだけ記憶がないけど😆
それに、映像がぜんぶ気持ち悪いんだよね。ボーの住んでるダウンタウンの様子とか、マッパでナイフを振り回す通り魔とか、PTSDを患った帰還兵を世話する夫婦とか、ペンキを飲む少女とか、帰還兵とか、変態クリーチャーとか。特に私が生理的に受け付けなかったのは、ボーを担当している心理カウンセラー。見た目はちょっと大柄というだけなんだけど、サイコタイプで笑顔がもうキモい。ムリ。ムリムリ🤮
悪夢って謳う映画、だいたいショボい。好みもあるんだろうけど。でもボーの悪夢はクオリティ高し。BGN※でずっと流してたい。ちなみに私の好きな悪夢は『マッドゴッド』『マウス・オブ・マッドネス』『裸のランチ』など。悪夢の趣味が合う人、お友だちになりましょう🥰
だからみんな肩肘張らないで、カジュアルな気持ちで観に行くといいよ。そんで後悔してしまえ🤣🤣🤣
※BGN:Back Ground Nightmare
※私は後悔してないよ。ホントだよ。