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ボーはおそれているのparaのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.5
唯一無二の世界観、179分破綻することなく魅せるブラックでシュールな悪夢に圧倒され、胎内回帰を思わせるところから行き着く圧巻のラスト。
作家性というか発想を映像として完成させる力が凄いというのが一番の感想。
勝手に妄想の世界にいるボウが見ている世界なのかなと思って観ていたこともあり、わかりやすかった。

前半はホアキンの繊細な演技力、後半は母役のパティ・ルポーンとの演技合戦が見もの。

ホアキンの瞳はどんな役でも澄み切っていて美しく無垢なので、ボウに説得力が生まれている。

屋根裏部屋にいたアレは『ポゼッション』の可愛いバージョンみたいで、『オオカミの家』の2人もアニメーションで参画。

サウンドデザインが大きな役割を果たしているため、作品気になるなら劇場鑑賞推奨。
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