宮垣厳

ボーはおそれているの宮垣厳のネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

『ミッドサマー』の監督×『ジョーカー』のホアキン・フェニックスということでメチャクチャ楽しみにしてたんだが・・・期待が大きすぎた。
統合失調症か不安神経症を持ってると思われる主人公を演じた、ホアキンの演技は素晴らしかったんだけど・・・。
こういう不健康な映画は大好きなんだけど、結末が気に入らない。
途中までは本当に良かった。親切(?)な一家に助けられるところまでは「この映画、どこに連れて行かれるんだろう?」とワクワクしたけど、脱走して森に入ってからは一気に失速してしまった。
毒蜘蛛だの、下の階の住民からの手紙だの、天井に張り付く男だの、跳ね飛ばしておいて助けてくれる一家だの、キー(伏線)となりそうな要素をたくさん散りばめておいてあのオチは酷い。てっきり広げた風呂敷を綺麗に畳んでくれると思っていたのに。
巨大なチ◯ポが登場した時には椅子からずり落ちそうになったよ。
本国では大赤字だったらしいが、それも納得の出来。難解にする必要ないでしょ。序盤のテンションのまま突っ走って90分くらいに納めてくれれば傑作になったのに。
残念ながら今作は『ミッドサマー』以下と言わざるをえない。
宮垣厳

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